押出成形とはWHAT’S

押出成形は、プラスチック成形法の一種であり、ホッパから原料をシリンダ内で回転するスクリューに連続供給し、
加熱し溶融させるところまでは射出成形と同じです。
この溶融した材料を、スクリューの回転によってシリンダ前部のダイスを通して押し出し、
冷却すると同一形状の断面を持つ製品を連続的に成形することができます。
押し出された製品は、熱により柔らかくなっているため、形状を保つためサイジングダイスと呼ばれる2段目のダイスを、
冷却水槽の側面に付けそこから水槽中へ押し出し、パイプの場合は引取機、線材やシート状のものはローラーに巻き取って製品となります。

押出成形の強みSTRENGHT

  • 01
    金型が豊富

    棒・パイプに関わらず、持ち型が豊富にあり、小口径のものなら新たに金型を作成する必要がなく、あらゆるサイズが製造可能です。

  • 02
    長尺物の製造が可能

    7.2mまでの実績があります。

  • 03
    取扱原料が多種

    長年の実績により取扱原料が豊富です。ご相談の上、最適な材質を提案させて頂きます。お気軽にご相談ください。

素材MATERIAL

JIS略語 樹脂名 特長
汎用
プラスチック
PMMA アクリル樹脂 無色透明で光沢がある。ベンジン・シンナーに侵される。
PE 低密度ポリエチレン 水より軽く(比重<0.94)、電気絶縁性、耐水性、耐薬品性、環境適性に優れるが、耐熱性は乏しい。機械的に強靭だが柔らかく低温でももろくならない。
高密度ポリエチレン 低密度ポリエチレンよりやや重い(比重>0.94)が水より軽い。電気絶縁性、耐水性、耐薬品性に優れ、低密度ポリエチレンより耐熱性、剛性が高い。白っぽく不透明。
PP ポリプロピレン 最も比重(0.9~0.91)が小さい。耐熱性が比較的高い。機械的強度に優れる。
PS ポリスチレン 軽くて剛性がある。断熱保温性に優れている。ベンジン、シンナーに溶ける。
PVC 塩化ビニル樹脂 燃えにくい。軟質と硬質がある。水に沈む(比重1.4)。表面の艶・光沢が優れ、印刷適性が良い。
ABS ABS樹脂 光沢、外観、耐衝撃性に優れている。
SAN AS樹脂 透明性、耐熱性に優れている。
エンプラ PC ポリカーボネート 無色透明で、酸には強いがアルカリに弱い。特に耐衝撃性に優れ、耐熱性にも優れている。
PA6 6ナイロン 比較的吸湿性が高く強靭で、コストパフォーマンスに優れている。
PA66 66ナイロン 比較的高温環境下で使用される。6ナイロンよりも吸湿性が低く、弾性率も高い。
POM ポリアセタール 白色、不透明で、耐衝撃性に優れ耐摩耗性が良い。バネ特性がある。
PBT ポリブチレン
テレフタレート
白色、不透明で、電気特性その他物性のバランスがいい。
軟質系樹脂 TPE オレフィン系
エラストマー

高温で流動性があるため、加工性、成型が容易。充填剤を入れなくとも強度がある。着色がしやすく、自由度が高い。耐熱性、耐油性は低い。
TPU ウレタン系
エラストマー
耐摩耗性が抜群によく、機械的強度、衝撃強度が高い。耐油性、耐薬品性、耐オゾン性等が良好。
S-PVC 軟質塩化
ビニール
燃えにくい。軟質と硬質がある。水に沈む(比重1.15~1.35)。表面の艶・光沢が優れ、印刷適性が良い。絶縁性、耐老化性に優れる。ゴムのようなエラストマーや皮革のような風合いが得られる。
繊維素系樹脂 CAB セルロース
アセテート
ブチレート
UV安定性・高耐衝撃性に優れる。強い耐薬品性・長期耐候性もあり、より早いサイクルタイムと優れた成形性を持っている。
アセチ セルロース
アセテート
良好な透明性を持っており、耐衝撃性、耐油性に優れ、帯電性が少ないが吸水率が高く屋外の寸法安定性が悪い。
CP プロピオン酸
セルロース
寸法安定性に優れており、耐候性も良好。耐衝撃性にも優れており、成形性の良さを持っている。

機械設備FACILITY

    • ● 押出設備 13ライン(50㎜・45㎜・40㎜・30㎜)
    • ● ホッパードライヤー 11台
    • ● 真空ポンプ 3台 
    • ● 真空ボックス 1台
    • ● オイル温調 2台
    • ● 正寸カット機 2台
    • ● 棚式乾燥機 8台

実績紹介WORKS